KAWASAKI KLX250　2008～

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INPRESSIONSスタンダード　インプレッション　by　Technix

1993年に「闘う4スト」と言うキャッチフレーズでデビューしたエンデューロレーサー「KLX250R」が進化・熟成を重ねていき大幅なモデルチェンジを果たした2008年以降のインジェクション装着車。

しかしながら、サスペンションの構成は、1993年から国内最終モデルとなる2016年まで20年以上に渡り大きな変更は無く、現代のサスペンションと比較すると物足りなさを感じてしまう。前後とも非常によく動く設定ではあるので、ツーリングユースなどではギャップの吸収性も良く、軽快感も感じることが出来るが、荒れた路面やオフロードコースなどでは、路面の大きな変化によるサスペンションのストロークスピードの変化にダンパーが対応出来ずに、不安定さを感じたり、場合によってはサスペンションの限界を超えて転倒してしまうのでは？と感じてしまうこともあり、足回りに物足りなさを感じているライダーも多いのではないでしょうか？

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RECOMEND MODIFICATION １：　　前後サスペンションリバルビング＋アジャストター機構追加

フロントフォークは内部のバルブ機構をサスペンションのストロークスピードの変化にリニアに反応できる「シムバルブ」システムに変更。同時にコンプレッションアジャスト機構のみの純正に対して、リバウンドアジャスト機構をプラスすることで、コンプレッション、リバウンドの両方のダンピングアジャストを可能にする。1993年のサスペンションシステムを現代の足回りに変貌させるのが狙い。

リアショックは、既存のシステムを用いながらも、低速域から高速域までより安定したダンピングを発生しタイヤのトラクションを十分に引き出す為にリバルビングを施し、コンプレッションアジャスト機構は、ハイスピード・ロースピードダンピングの2系統を調整できるDUALコンプレッションアジャスターを追加装備。バネレートはオフロード走行では十分なレートを持ち合わせているので、純正をそのまま使用。

フロントフォークは劇的に作動フィーリングを変えて、小さなギャップはスムースに、大きなギャップやジャンプの様なセクションではしっかりとした減衰力を発生することが出来るようになり、安心感と安定感が格段に向上。また、フロントタイヤのトラクションが向上したことで、接地感も向上しフロントタイヤが路面を捉えている感覚がライダーに伝わってきてタイヤの接地状況の把握が容易になった。フロントがしっかりとしたことで、前後のサスペンションの作動バランスも大きき改善され、フロントの「弱さ」が消えライディングの限界値が格段にあがること、そしてタイヤの接地が安定し、安定感とトラクション感が増しライディングへの安心感が格段にあがるのが最大の魅力。

アジャスト機構の追加の恩恵も大きく、アジャストを緩めることで純正の様な作動フィーリングも得ることも出来、閉めることでスポーツライディングにも耐えうるレースバイクの様な足回りにすることも出来る。